マロン・ザ・ゴールデン

片目のシニア犬”マロン”と保護猫”タマ”の日常生活

マロン、今日は君が旅立つのに、ちょうど良い日だ(4)

 

2008年の夏、君を迎えた。今から13年前の暑い夏の盛りだった。

 

その頃、楽天の田中投手が野村監督にマー君マー君と呼ばれてかわいがられた。ボクは、その「マーくん」という響きがスキで、君に「マロン」と名付けた。栗色というより、マーと呼びたかったからだよ。ただそれだけだ、本当はね。

 

一度も言ったことはなかったけれど、君の血統はスゴいんだ!チャンピオン犬を父母両系統にも持つ、由緒正しきゴールデン・リトリーバーだった。君の日本ケンネルクラブの血統証は、意味もなく鼻が高かった。だれかに自慢したことはなかったけれど、最初で最後にちゃんと書いておくよ。

 

ボクは、それからの君と過ごした季節を数えてみた。

 

君を迎えてから12回の春と13回の夏・秋・冬を過ごした。13回目の春まで、あと少しだったけれど、13回目の春一番を迎えた日、あの陽光の中で、君は最後の眠りについたんだ。

 

お散歩は、一日一回必ずしたから、12年と半年、日数にして4,562日だ。最低でも80%以上は、きちんとお散歩したと言えるから、3,650日だ。おかげで、ボク自身も健康を保つことができた。ボクも君と同じく大病をすることなく過ごすことができた。

 

お散歩の時は、君は女の子にちょっかいを出し続けたね。去勢手術をしなかったから、君は最後まで立派にオスだったし、筋肉も落ちずに健康だった。特に、女の子犬からどんなに嫌われて吠えられても、君は絶対に吠え返さなかった。ボクの顔を見てニヤリとするだけだった。それはエライといつも感心していたぞ。

 


飼主が「雪合戦」撮影している背後でイタズラしているゴールデン・リトリーバー【マロン・ザ・ゴールデン】

 

 マロン、ボクを幸福にしてくれて、ありがとう。