マロン・ザ・ゴールデン

片目のシニア犬”マロン”と保護猫”タマ”の日常生活

~犬と人の<特別な関係>について(前編) BS放送「ベイリーとゆいちゃんが教えてくれたこと」を観て

NHKのBS放送「ベイリーとゆいちゃんが教えてくれたこと」という番組を観た。

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 ベイリーとゆいちゃん(NHK スペシャル)

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ベイリーは11歳のゴールデン・リトリーバー。9年間、セラピー犬として、すでに3,000人以上の子供たちの入院生活に付き添ってきた。ゆいちゃんは、10歳になる女の子で、小さい頃から消化器系の病気で入退院を繰り返してきた。ベイリーとは6年間のつきあいだ。今回、最後の大きな手術、小腸の拡張手術を完了すれば、今後大きな手術が必要なくなる。そして引退の決まっているベイリーにとって、彼女は最後の患者さんなのだ。

 

放送では、犬と人との特別な関係、というのがメイン・テーマで、ゆいちゃんが、その最後の手術をベイリーといかに乗り越えたが描かれる。術後痛がって、まわりの大人が促しても、ゆいちゃんは、ベットから離れて、なかなか歩こうとしない。その彼女が、ベイリーとは歩くのだ。こういうのが人と犬の特別の関係であり、犬は、単なるペット以上の存在じゃないだろうか。

 


人と犬の特別な関係(前編)、癒やしをもたらすゴールデン・リトリーバー

 

ボク自身も、健康が数少ない取り柄のひとつで、幸運にも大病は、今までしたことがない。しかし過去に仕事のストレスで倒れたことがある。いわゆる商社マンだった頃、激務の中で高熱を発して無理を押して仕事を続け、過労で1週間ほど入院したのだった。もちろん若かったから、大事には至らなかったが、その当時と比べても、今の生活は、はるかに健康的だと思う。自分の経験からしても、マロンの存在は大きい。マロンは、ボクの健康に大きく寄与してくれているのは間違いない。

 

犬は、飼育するのに一般的には(ネコに比べても)、手がかかる。やれ、散歩だ、食事だ、遊びだ、トイレだなどといちいち手がかかる。ただ、そうした手間をかける以上に、そうした生活を通じて、自分の身体と心の健康が維持できる。

 

散歩一つとっても毎日、最低一回、約一時間程度は、マロンをつれて歩かなければならない。晴れの日ならいいが、雨の日も、雪の日も、嵐の日も、暑い日も、寒い日も、つまり、どんな日も、1年365日とは言わないまでも、ボクの場合、散歩だけでも300日以上は連れ出す。ただ散歩すると言っても、飽きるので、走ったり、自転車に乗ったり、山に登ったりするようになる。時には考え事をすることがあっても、結局、身体を動かしているのだ。仕事の関係で、散歩に連れ出せないときには、家族に手伝ってもらう。家族との間にも共通の話題や関係性ができ、マロンは家族との絆も強めてくれる。そうやって直接・間接的にマロンと触れあう。一見何の関係のない散歩道沿いの人と挨拶を交わす、すれ違う小中学生に頭を撫でられたりする。犬の好きなお年寄りも笑顔でマロンを見つめる。同じ犬ずれの人と挨拶をして二言三言、言葉を交わすこともある。

 

こうしたやり取りを通じて、マロンの世話をすることが自然のリズムと調和を生むように思うのだ。

 

 

<後編へつづく>

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