そうか、マロンは雪国育ちのガキんちょなんだ
「雪をこざく」という新潟弁があります。
去年の冬の散歩、雪をこざく(新潟弁)ゴールデン・リトリーバー
辞書には、”またぐようにして歩く”と説明されています。でも、これじゃあニュアンスが通じないんですよね。おそらく新潟の人はそう感じるだろうし、他の人は何をいっているのか、さっぱり理解できないと思います。
どう言ったら良いのだろう。標準語には同じ言葉はありません。登山用語もしくは英語にラッセルする、という言葉があります。これに一番ニュアンスが近いとボクは思います。
なんで、いきなり「雪をこざく」という言葉が浮かんだか?その答えが、今回のマロンの動画、ちょうど1年前の散歩の時に撮影した映像なのです。
都会の子供たちが自然教室で、雪遊びをするのに、”雪だるま”を作ったり、”ソリに乗る”なんてことを想像しますよね。
でも、雪国の子供たちは、そんなかわいいことはあまりしません。とりわけ雪国の腕白小僧たちは、冬の間、小学校の登下校が雪遊びなのです。
何をするかって?つまり、下校する際に、雪の少ない、まともな道は歩かないのです。たいがいは脇道の雪の吹きだまりをわざとラッセルします。こういうとき、新潟弁で「雪をこざく」というのです。むかしは屋根の雪下ろしした雪が家の前にうずたかく積まれました。そういう雪の小山を上り下りして遊びながら下校するのです。あるいは消雪用に幅の広い側溝にありったけの雪をぶち込みます。そうやってにわかのダムを造って、水を止めては、壊して水を流して遊ぶのです。そうするとあちこち悪いガキんちょたちが遊ぶものだから、側溝から水があふれ出します。しまには洪水でも起こったかのように道に川ができてしまいます。当然、かんたんには雪は消えませんから、車は止まるし、大騒ぎになります。商店主のおじさんが商売あがったりで、相当な剣幕で、そういうイタズラ小僧たちをしかりつけるのです。それが雪国の冬の風物詩でした。
加えて、マロンが脱走するときの逃走経路は「しみわたり」です。放射冷却で雪が凍って、普段歩いて通れないような田んぼも自由に歩いて渡ることができます。これも子供たちは、しみわたりになると通学路なんか使わずに友達同士でまとまって田んぼの中を歩いて登校したものでした。
動画中で、マロンも普通に乾いた道を歩けるのに、わざと脇道の雪の中を歩きます、これが文字通り「雪をこざいて」歩いているのです。無駄なことを遊びとして楽しむ、わざとそういう馬鹿なことをする。こういのが雪国の子供たち(特に腕白小僧たち)の共通の意識なのです。
そう、マロンも立派な雪国育ちのガキんちょ、だったのでした(笑)。
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