マロン・ザ・ゴールデン

片目のシニア犬”マロン”と保護猫”タマ”の日常生活

裸押し合い祭りで、みんなにナデナデされるゴールデン・リトリーバー

羽田空港ターミナル内のペットホテル

 

3月に入り、雪国新潟でも、随分と暖かな日々が続くようになりました。

三月三日、南魚沼市浦佐では、「裸押し合い大祭」が開催されます。この祭りは、江戸時代から絶えることなく続き、平成30年度に「重要無形民俗文化財」に指定されました。

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三月三日になると、「サンヨー、サンヨー」とかけ声を上げ、雪の深い境内で上半身裸の男衆が身体をぶつけ合います。ご開帳の祠前に陣取る年男たちからお札をもぎ取ったり、奥で参拝するために自分たちを引き上げろ、と身体をぶつけながら押し合うのです。いつしか「裸押し合い祭り」として地元でも有名な祭りとなりました。昔から、この時期になると多くの報道陣が陣取り、全国版のテレビニュースでも放映されることがありますので、ご存じの方もいるかもしれません。
 
いわゆる「越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭」は、日本の三大奇祭に数えられ、江戸時代の風俗書『北越雪譜』(1837年 鈴木牧之著)の中にも、浦佐の堂押」として記述されています。それによれば正月3日に行われる祭りで、10里、20里四方の村々からも参詣人が集まり、男女ともに毘沙門堂に上がって押し合ったとされているのです。むかしは女の人も押し合ったって?、どれだけワイルドなんだろう。今は女性の姿はもちろんありません。この祭りの起源は定かではありませんが、ボクも少年時代と青年時(年男)には、男衆として参加しました。浦佐毘沙門天は、もともと1200年程前に、坂上田村麻呂が東北遠征の際、当地を訪れ、この地に毘沙門天を建立して、守護仏の毘沙門天を祀り、祝宴の中で歌い踊って士気を鼓舞したと伝えられています。
 
こうして三日の夜は、上半身裸の男衆が「サンヨー、サンヨー」とかけ声を掛けながら、神社内外で騒いでいます。だから、少し「危険な」お祭りなのです。まあ、祭りとケンカは江戸の華なんて、言葉もある通り、祭りが日ごろの不満や鬱積をはらすガス抜きイベントであるのは、昔も今もかわりません。だからお堂近くは、子供たちも少し身体を緊張させ、大人たちの様子に目をこらしていたものです。
 
その日、マロンもお堂に入り、いろいろな人たちに、ペチペチ、ペタペタと頭や身体を撫でられたり、声を掛けられたりしていました。ただ、さすがに混み合ってくると、危険なため、動画撮影中は、外で待ってもらいました。見物の際も、押し合いや行水をする男衆の邪魔にならないように一定の距離を保ちながら、マロン本人も「何してるんだろ...」、なんて様子で祭りの様子をのぞいていました。またローソク行列や大名行列も勇壮で、酔った男衆が、たまった蝋をあたりにまき散らすので、子供や女性などはよほど気をつけないと、髪や服に蝋がついてしまいます。そう、ちょっと危険な、まあ荒っぽい祭りです。外国人観光客は、よほど珍しいのか、目を丸くして喜んではいますが...
 
マロンは、この祭りに何度も訪れたことがあるので、随分慣れており、怖がったり、オドオドすることはありません。おとなしくしているので、犬好きの人たちや子供たちにナデナデされるのかもしれません。彼もそれを知ってか、楽しそうにしているようです。でも仔犬のときは、さすがにびびっていましたね。

 


三月、「浦佐裸押合い祭り」に行ってみる、大勢に撫でられるゴールデン・リトリーバー

  

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 #ホームレスとペット #ゴールデン・レトリーバー #シニア犬